左官工事の単価はどのくらい?業者の選び方のコツとは・・!!
東京品川区を拠点に活動している左官集団、谷幸です。弊社には高い技術力と志をもった真の職人が在籍し、少数精鋭のプロ集団として日々お客様の満足を追求しています。
「左官工事の施工費用は?」「どんな仕上げができる?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、左官工事の基本情報から単価、業者選びのコツなどについて詳しくご紹介します。
左官工事とは・・?
左官工事とは、建物の壁や床などにモルタルやプラスター、漆喰といった壁材をコテを使って塗り仕上げる工事のことです。
主な仕事は壁や床などの土台の部分を造る「下地造り」と、内壁や外壁の表面を塗る「仕上げ塗り」の2つに大別されます。
左官工事の技術は縄文時代の竪穴式住居にも使われているため、日本の伝統技術ともいえます。近年では左官工事の必要がない画一的な住宅が増えていますが、丁寧な手作業から左官工事の価値が見直されつつあります。
左官工事では左官職人がコテを使って「パターン」と呼ばれる模様をつけるため、建物の見た目を個性的に・美しく仕上げることができるからです。見た目をきれいにするだけでなく、下地造りや仕上げ塗りをすることで壁の耐久性を高めることもできます。
使用するのは珪藻土や漆喰といった天然素材ばかりなので、アレルギーやシックハウス症候群の心配もありません。
ただし、左官工事は職人が手作業で行うため費用が高くなる傾向があります。塗る度に乾燥させる時間が必要になるので、何層も塗り重ねれば工期も長くなってしまいます。
ほかにも、塗り壁はヒビが入りやすかったり、汚れがつきやすかったりするデメリットがあります。きれいに保つにはメンテナンスが必要なので、その分費用がかかるため注意が必要です。
一般的な左官工事の工法の種類は?
ここでは、左官の意味や素材の種類、工法についてご説明します。
左官とは?
左官とは左官工事を行う職人のことで、左官が仕上げた壁は「左官壁」とも呼ばれます。
左官の主な仕事道具はコテです。左官はコテを自在に使い、壁面を継ぎ目のないフラットな状態に仕上げたり、複雑で立体的な模様をつけたりすることができます。
ほかにも、刷毛やスポンジ、剣山などの道具を使ったり、削る・引っ掻くなどの動きを出したりして壁面にさまざまな表情をつけることもあります。
左官はただ壁材を塗るだけの仕事と思われがちですが、熟練の技術と材料への知識が必要です。耐久性を持たせるには材料を吟味したうえで絶妙な調整が必要ですし、「下地→中塗り→上塗り」を的確に行う必要があります。
近年では技術の進歩によって壁材の種類が増えたため、新しい技術を習得しようとする前向きな姿勢も必要です。
左官が仕上げる壁には手作業ならではの独特な風合いと温かみがあります。道具を器用に使いこなす職人技であることから、最近では伝統工法としても注目を集めています。
左官材料の種類
漆喰
漆喰は石灰を主な原料とした左官材料で、繊維(スサ)や海藻糊などを混ぜて作ります。
防カビ・防菌・消臭・調湿効果があり燃えにくいため、歴史的建造物に広く使われる材料です。
漆喰は白いため、コテを使ったパターンの陰影が際立つのが特長です。色付けなどのアレンジもしやすいので、一般住宅でも広く使われています。
珪藻土
珪藻土とは、植物性プランクトンの化石が堆積してできた素材のことで、固着剤を混ぜて使います。
表面に細かい穴を持つ呼吸する素材で、吸湿性と脱臭性に優れているうえに有害物質を吸着する効果もあります。
珪藻土は漆喰と似た特性がありながら、漆喰よりも安く施工しやすいのが魅力です。吸湿性は漆喰よりも高くカラーバリエーションも豊富なため、近年では内装に広く使われています。
ただし調湿性は漆喰より低く、粉塵などの被害もあり得るので性質をよく見極める確かな技術と知識が必要です。
モルタル
モルタルとは、セメントに砂と水を混ぜた材料のことで、建物の下地材として使われるのが一般的です。
見た目はコンクリートと似ていますが、コンクリートはセメント・水・砂・砂利でできておりモルタルには砂利が含まれていません。
モルタルは耐久性に優れており燃えにくいことから、外壁や内壁、床などに広く使われています。色のバリエーションが豊富で応用範囲が広く、コテを使って無機質に仕上げたり温かみのあるデザインに仕上げたりすることも可能です。
ヴィンテージ風にしたい店舗の場合は、わざとヒビや色むらを作って味わいを出すこともあります。
聚楽
聚楽とは京都の聚楽第(じゅらくだい)で採れた良質の壁土「聚楽土」を塗った壁のこと。聚楽土は希少なため、現代ではほかの土を使用して聚楽風に仕上げた壁を聚楽と呼ぶのが一般的です。
聚楽は細かい砂と土でできており、消臭・吸湿機能に優れています。耐火性能も高く、伝統的な日本建築に広く使われる素材です。
左官工事の種類
左官工事の仕事はいくつかありますが、一般的に認知されているのは壁をきれいに仕上げる「一般左官」でしょう。
左官が手作業で壁を塗ることで、個性的な模様をつけたりシームレスで均一な見た目に仕上げたりすることができます。鋼材の耐火被覆として岩綿コテ塗りを施したり、結露対策として発泡ウレタンをつけたりするのも左官工事の一つです。
こだわりの店舗の場合は、イメージ通りの空間にするために床や壁だけでなく家具の仕上げを施すことも少なくありません。
住宅の目隠しとなる土塀やコンクリートブロックの仕上げなど、外構部分の工事も左官が行います。玄関や歩道などに使われるデザインクリートも左官工事の仕事です。
左官の手腕が発揮されるのは仕上げの工程といわれています。
仕上げはコテで滑らかに仕上げる「押さえ」、特殊な材料を塗ったあとコテを何度もあてて磨き上げる「磨き」、モルタルが硬化する前に表面を水洗いしてわざと石粒を浮き上がらせる「洗い出し」などの工法があります。
いずれも高度な技術な必要な手法で、左官が施工することで美しく耐久性のある壁に仕上げることができます。
近年ではユニット組立式が普及したことから左官の活躍する場は減少傾向にありますが、手作業ならではの高級感を求めて現在でもご依頼される方が多くいらっしゃいます。
谷幸が行う左官工事の工法をご紹介!
ここでは、弊社の内装左官・外装左官の主な工法をご紹介します。
内装左官
内装左官では漆喰や珪藻土を使うことが多いです。漆喰は調湿・抗菌・耐火に優れているので内壁だけでなく外壁にも使用しています。「漆喰=真っ白」なイメージがありますが、弊社では色付きの漆喰壁や西洋漆喰も施工できるので、デザイン性の高い壁に仕上げることができます。
珪藻土は調湿・消臭効果が高いので、室内に使うことが多いです。お客様のご要望に合わせてパターンをつけ、温かみのある壁にすることも少なくありません。
「磨き」と呼ばれる高度な工法を使って、壁に鉱物のような表情を持たせることも可能です。ヒビに強く防水性が高いことから、内壁のほかにも床やキッチン、浴室などにも使用しています。
外装左官
外壁左官ではジョリパットのような外壁仕上げ材やモルタルを主に使用しています。
ジョリパットはアクリル樹脂を主成分とした仕上げ材のことで、外壁にも内壁にも使用できるのが特徴です。施工しやすくカラーバリエーションが豊富なことから、デザイン性の高い壁に仕上げることができます。
モルタルは耐火性に優れているため、外壁によく使用します。応用範囲が広くさまざまなパターンをつけられるので、お客様のイメージに合わせたアレンジが可能です。
外壁にはモルタルに黒粉を混ぜた「黒モルタル」を使うこともあります。重厚感があり一見すると汎用性が低いようですが、使い方によってはしっくり溶け込むので弊社では土間や玄関ポーチ、外構部などにも使用することも多いです。
詳しい情報はこちらのページに記載しているので、気になる方は是非ご確認ください。
左官工事の単価は?
左官工事は求められる仕上げのレベルや使う材料によって変わるため、一律の料金はないと考えたほうが無難です。
一般的な左官費用は下記が相場とお考え下さい。
・漆喰…1平方メートルあたり4,500~7,200円
・ジョリパット…1平方メートルあたり4,000~8,500円
・珪藻土…1平方メートルあたり3,000~6,000円
・モルタル…1平方メートルあたり1,200~5,000円
・クロス…1平方メートルあたり1,000円
料金には材料費や養生費、人件費も含まれます。人件費がかかるため、狭い範囲ではなく広い範囲を依頼したほうが費用を安く抑えられる可能性が高いです。施工範囲が10平方メートル広くなるだけで5万円ほど施工費用が安くなる場合もあります。
左官の過剰在庫を使ったり、型落ちの商品を使用したりすれば、コストをさらに抑えるでしょう。
最も安く施工できるのはクロスですが、快適な環境にしたい方は吸湿性や断熱性のある漆喰のような天然素材を選ぶのがオススメです。カビが生えにくく柱や床も傷みにくいので、初期費用はかかってもランニングコストを抑えることができます。
谷幸が提供している左官工事の単価
弊社は質の高い工事を安価で施工することが可能です。
左官工事の参考価格として下記をご確認ください。
上記は標準パターン、プロヴァンスで仕上げた場合の価格です。
【その他の価格表】
工法 | 費用 | |
下地 | モルタル下地 通気ラス+モルタル+表層メッシュ | 平米4,800円 |
フェルト+波ラス+モルタル+表層メッシュ | 平米4,500円 | |
仕上げ | ジョリパット(JP100シリーズ) | 平米2,500円〜 |
エスタコレボコ | 平米2,700円〜 | |
富士川レーヴ | 平米2,500円 |
いずれもパターンにより料金が異なり、特殊なパターンになると+500円ほど値段が上がります。
材料やカラーによっても値段が変わりますし、建物の造りやリフォーム工事の状況によっては別途料金が発生する場合もあります。
詳しい値段が気になる方はお気軽に弊社にお問い合わせください。
左官工事会社の正しい選び方は?こんな会社は要注意!
優良な左官屋かどうか見極めるには、実際に見積もりを取ってみるのがオススメです。
近所の左官屋の場合、早くて安いクロス張りばかりを施工しており、珪藻土や漆喰などの左官技術を知らないことがあります。
珪藻土や漆喰といった天然素材を塗るには、糊を混ぜて的確な配合にしなくてはなりません。見積もりを取ったときに糊の配合率について説明がない場合は、知識と技術がない恐れがあり避けたほうが無難です。
技術のある左官屋は1平方メートルあたり1万円前後の見積もりを出すのが一般的なので、相場からけた外れに安い場合は疑ったほうが良いでしょう。
スタッフの対応が悪い業者は左官の対応も悪い傾向があるので、電話で問い合わせて対応をチェックするのも重要です。
「無料で現地調査してくれるか」「施工後のアフターフォローはあるか」などの質問したときに、丁寧な対応をしてくれる業者なら安心して施工を任せられるでしょう。
なお、日本左官業組合連合会の公式サイトでは組合が認めた優良業者を紹介してもらえます。
業者選びに困っている方は一度チェックしてみるのがオススメです。
業界の中でも若手左官職人が活躍中!お客様に寄り添った提案が魅力
弊社はお客様のお気に入りのお家を実現できるよう、ご要望に合わせた柔軟な提案を心掛けています。
「壁一枚だけを違う色にしたい」「アクセントをつけたい」といったご要望にもお応え可能です。
仕上がりのイメージは見本だけでなく、実際に現場で試し塗りをしています。ご自身の目で見ていただき、納得のいくパターンを選んでほしいと思っているからです。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭には、左官がキャラクター作品をプレゼントしています。
「子どもの手形を残したい」などのご希望も形にできるので、お客様に寄り添える左官屋をお探しの方はお気軽に弊社にお問い合わせください。
若手が品質良い施工ができるスキルがあるのは教育体制があったから!
弊社の若手職人が質の高い施工ができるのは、独自の教育体制があるからです。
弊社では入社後1カ月の研修制度を設けており、自社研修施設で左官仕事のプロセスを丁寧に教えています。道具や材料といった専門用語も教えるため、先輩とのコミュニケーションがスムーズに進むのが弊社教育制度の強みです。
全体のプロセスを学んでいれば自発的に動けるようになりますし、「この作業は何のためなのか」が分かるため丁寧な作業につながります。
研修期間もしっかり給与が出るため、「やりがいを感じながら学べる」と若手から好評です。
研修の有無は成長スピードに差が出ます。一般的には習得まで3年かかるような仕上げ技術も、弊社であればほとんどの若手が1年間でマスターできます。
弊社で活躍する若手職人の紹介ページはこちらです。
熱い気持ちで左官に向き合う職人ばかりなので、安心できる左官屋をお探しの方が是非弊社にお声がけください。
問い合わせ
ここまで、左官の仕事や施工価格、弊社ならではの特徴などを詳しくご紹介してきました。
左官工事は住宅を豊かに、耐用性を高める工事です。手作業でしか出せない風合いを表現できるので、お客様の理想のイメージを表現することができます。
左官工事は費用が不明瞭で高額なことが多いですが、弊社では質の高い工事を安価で行うことが可能です。
弊社の問い合わせ窓口はこちらです。
安心できる左官業者をお探しの方は、お客様のご希望に寄り添う弊社にご相談ください。