左官仕上げの種類をご紹介、内装・外装も手がけて技術力のある左官工事会社

2021/06/07

東京品川区を拠点に活動している左官集団、谷幸です。弊社には高い技術力と志をもった真の職人が在籍し、少数精鋭のプロ集団として日々お客様の満足を追求しています。

住宅や店舗などの建築物に左官工事は不可欠とよく言われますが、左官職人が具体的にどのような仕事をしているのかご存知でしょうか。左官工事は、建物の壁や床などの下地を造るのと内壁や外壁の仕上げ塗りがメインの仕事ですが、弊社では内外装工事や外装の仕上げまで手がけています。

今回のコラムでは、弊社の行っている左官職人の仕事について紹介していきます。

 

左官工事のメリット・デメリット

左官工事は頑丈で美しい住宅を造るのにかかせない工程ですが、メリットが多い反面デメリットもあります。

左官工事のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

 

左官工事のメリット

左官工事では職人がコテを使ってパターン(模様)をつけるので、壁や床が美しく仕上がるのがメリットです。

手作業で行うのでお客様のイメージを再現しやすいですし、ほかの住宅や店舗とかぶることもありません。

左官工事は建物の外観をきれいにするだけでなく、床や壁の耐久性をアップさせる効果もあります。使用する素材は珪藻土や漆喰といった自然素材のものがほとんどなので、アレルギーやシックハウス症候群を起こす心配もありません。

 

左官工事のデメリット

左官工事は手作業で行うため、施工費が高いのがデメリットです。塗装する度に乾燥させる必要があるため、何層も重ね塗りするとその分工期も長くなってしまいます。

塗り壁は大きな地震の影響でたわみやすかったり、雨の滴やタバコの煙などで汚れやすかったりするのもデメリットの一つです。きれいに保つためには丁寧なメンテナンスが必要なので、その分費用がかかってしまいます。

左官壁は特殊な手作業でできているため完全に元に戻すのは難しく、メンテナンスでは部分的な手直しではなく全体的な塗り直しになることも多いです。

 

対応可能な左官工事

弊社では内装左官から外装左官までトータルで請け負っております。

それぞれの工事内容を見ていきましょう。

 

内装左官①漆喰

漆喰は調湿性・抗菌性・耐火性に優れているのが特長で、内装だけでなく外装にも使用しています。「漆喰=白い」イメージがありますが、着色料を混ぜたデザイン性の高い漆喰壁やヨーロッパで一般的な西洋漆喰なども施工可能です。

漆喰では、「エスタコウォール」「フィノ、インドア」「村樫」「富士川」「カルクウォール」「豊運」などの材料を使用しています。

 

内装左官②珪藻土

珪藻土とは植物プランクトンの化石が体積してできた自然素材に、石灰やアクリル系塗料を混ぜた左官材のことです。調湿・消臭効果があるため弊社では内装工事に広く使用しており、パターンをつけて温かみのある仕上がりにすることもあります。

弊社の取り扱い材料は、「MPパウダー」「テラデコール」「ゼオアルファー」「AZウォール」「天然スタイル土壁」「四国化成、珪藻土」「FUJIWARA珪藻土」などです。

 

内装左官③磨き

磨きとは、特殊な研磨でコンクリート調に仕上げた左官材料のこと。コテや専用の研磨機を使って、光が反射するようなツルツルした壁に仕上げます。使用する壁材や色味によっては、グレイトーンの中に絶妙な色むらがある、鉱物のような印象に仕上げることもできます。

ヒビに強く防水性があるので、壁だけでなく床やキッチン、浴室といった水回りにも施工可能です。高級感がありお洒落な見た目なので、弊社では店舗やショールームに施工することもあります。

なお、磨き仕上げでは「サンマルコ」「モールテックス」などの材料を主に取り扱っています。

 

外装左官①外壁仕上げ

外壁仕上げでは主にジョリパットを使用しています。ジョリパットとはアクリル樹脂を主成分とした左官材料のことです。耐久性が高いうえに施工しやすいため、近年では外装だけでなく内装にも広く使われています。カラーバリエーションも豊富なので、デザイン性の高い壁に仕上げることが可能です。

弊社では、ジョリパットのほかに「レボコ」「レーヴ」「モールテックス」「オンザウォール」「STO」「高千穂シラス」といった材料も取り扱っています。

 

外装左官②モルタル

モルタルはセメントに砂や水を混ぜた素材で、耐火性の高さから主に外壁に使用しています。応用範囲が広くさまざまなパターンをつけられるので、お客様のご希望に合わせたイメージに仕上げることが可能です。

ただし、頑丈な分ひび割れが起きやすく、劣化を防ぐためにも定期的なメンテナンスが必要です。

 

外装左官③黒モルタル

黒モルタルとは、モルタルに黒粉を混ぜた左官材料のこと。

重厚感がある個性的な見た目から施工箇所を迷う方が多いですが、使い方次第ではさまざまな空間にナチュラルに溶け込みます。弊社では、土間や玄関ポーチ、外構部などに黒モルタルを使うことが多いです。

 

仕上げのパターンを紹介

左官工事の代表的な仕事と言えば、仕上げ塗りに用いられる「パターン」です。珪藻土や漆喰などの塗り壁に施すことで壁に表情をもたらすことができます。

一般の方にしてみると「おしゃれだね」とか「手が込んでるね」といった感想がほとんどでしょうが、我々左官職人の技が集結したものでもあります。どれも同じように見えますが、実は少しずつ、あるいは大きく違っていて、弊社で提案しているパターンにもいくつも種類があります。一挙にご紹介するので、左官の世界をじっくりとお楽しみください!

 

スパニッシュ

 

 

くし引きウェーブ

 

くし引き

 

ハケ引き

 

木ゴテヘッドカット

 

ひきずり

 

おうぎ

 

ランダムウェーブ

 

ハケ引きウェーブ

 

ハケ引きヘッドカット

 

ウェーブヘッドカット

 

木ゴテランダム

 

あらし(プロヴァンス)

 

特殊パターン(竹)

 

特殊ゴテランダム

 

くし・金ゴテ複合

 

ひきずりヘッドカット

 

どのパターンがオススメ?お客様から特に人気な3パターンをご紹介!

仕上げパターンを一気に見てきましたが、「どれを選んで良いか分からない」と戸惑う方も多いと思います。

ここでは、弊社で人気な3パターンをご紹介します。

 

プロヴァンス(あらし)

プロヴァンス(あらし)は壁材を一度塗りつけた上に荒らして表情をつけ、コテでヘッドカットして仕上げるパターンです。

プロヴァンスはオーソドックスなパターンのため、和風・洋風どちらの住宅にもよく合います。弊社の場合、派手なデザインは嫌だというお客様がプロヴァンスを選ばれることが多いです。

プロヴァンスは力加減で印象が変わるので、弊社では華やかでありつつもさりげない印象になるように塗り壁らしく仕上げています。

 

ナチュラルストーム

ナチュラルストームは先の丸いコテをランダムに使って模様をつけるパターンです。

若々しく洋風な印象でありながら柄にクセがないため、どの部屋にもしっくり馴染みます。見ていて疲れない自然なデザインなので、寝室の天井に左官を施したいときに特にピッタリです。弊社の社長オススメのパターンでもあるので、パターンに迷ったときは是非ナチュラルストームをご検討ください。

 

なできり

なできりとは塗り付けた壁材の水持ちが良いうちにコテを通して仕上げるパターンのこと。なできりは平らに近いシンプルなデザインのため、洋風にも和風にもナチュラルになじみます。珪藻土の場合はコテ波が残りやすく、なできりで仕上げることが多いです。

 

費用はプロヴァンスで1平米メートルあたり2,700円です。パターンによって費用が異なるので、気になる方はお気軽に弊社にお問い合わせください。

 

部屋の用途に合わせてパターンを変えるのがオススメ

快適で暮らしやすいお家にするためには、部屋の用途に合わせてパターンを変えるのがオススメです。

寝室はリラックスして過ごせるように、ナチュラスストームやなできりといった平らに近いデザインを選ぶと良いでしょう。コテ波が残るガチャガチャしたパターンが天井にあると、見ていて疲れてしまいます。

リビングは最も長くいる場所なので、こちらもガチャガチャしないシンプルなパターンを選ぶのがオススメ。テレビ周辺はワイワイする空間なので、テレビ台の裏は模様を使って華やかにすると効果的です。

廊下やトイレ、洗面は模様を入れると明るい印象に仕上がります。大理石に似せた「イタリアン磨き」も高級感がありオススメです。

鉱物のような表情を出せる「モールテックス」も適しています。モールテックスは強度が高く防水性に優れているので、トイレや洗面だけでなくキッチンや風呂場、風呂桶にも塗施工可能です。

 

パターンによって部屋の印象が変わるように、使う材料によって機能性も異なります。納得できるお家にするためには、高いスキルを持つ職人が揃う左官業者を選ぶのが重要です。

 

コテ以外の道具を使ったパターン

左官の主な仕事道具はコテですが、弊社ではさまざまな道具を駆使して多彩なパターンを作っています。ここでは弊社の代表的なパターンを見ていきましょう。

 

型を使ったパターン

シールのように型を貼りつけて模様をつけたパターンです。

コテで壁材を塗り付けた上に模様をくりぬいた型を貼りつけ、材料を上塗りしてから頃合いを見て剥がしています。

同じ模様を何個も入れたいときは、型を使って施工するのが効果的です。印象的な模様をワンポイントで入れることで、シャープに仕上げる効果もあります。

 

弊社では、小さなお子様がいるご家庭の場合、隠れミッキーや手形をプレゼントしています。大切な思い出を形として残せるため、「こんなデザインが良い」などご希望がある方はお気軽にご相談ください。

 

くし引き

くし引きとは、壁材を塗り付けたあとにクシゴテを引いて模様をつけるパターンのことです。引き継ぎが出ないように、櫛目を活かして直線のラインをまっすぐつけることもできます。潔く渋い印象なので、高級感を出したいときにオススメなパターンです。

 

刷毛引き

刷毛引きとは、刷毛を使って強弱のある流れるラインを引いたパターンのことです。落ち着いたデザインのためどんな部屋に使用しても自然な印象に仕上がります。

表面がザラザラした感触なので、アプローチなどエクステリアの滑り止めとして使われることも少なくありません。

 

パターンの提案は私どもの仕事。費用はいただきません

仕上げ塗りとしてパターンを入れるのは、単なる壁に意匠性を持たせることができるからです。パターンによって他にはどこにもない表情ができ、オリジナルな壁になるのです。

また技術的なことを言えば、もともと塗り壁をフラットにすることは困難で、さらにコテ跡を残さないためには職人でもかなりの時間を必要とするためです。つまり塗り壁にパターンを入れることは一石二鳥なのです。

このパターンは、施工する住宅や店舗などの施工主さんのイメージに合わせて仕上げていきます。そのため現地で施工主さんにパターンを実際に見てもらい、打ち合わせをしていきます。

万が一、納得のいくパターンに仕上がっていない場合は、納得できるまで何度もパターンを施工して提案させてもらっています。そのため塗り壁一面分のパターン仕上げ塗りの費用は一切いただいておりません。ふさわしいパターンを提案するのは弊社ですから、そこに費用は発生しないものと考えているのです。

このほかにも材料や工法によっていくつも新しいパターンを創り、仕上げていくことができます。

弊社では技術の伝承にも力を入れていますが、パターンについても研修を行い、技術の統一化を行っています。そのため、どの職人が施工をしても同じパターンができるようになっています。この技術の統一化によって、高品質な商品が提供できるのはもちろん、工期の遅れの回避にもつながっています。

 

仕上げだけではない内装も施工できます

ここまで紹介したようにパターン仕上げこそ、左官職人の花形の仕事です。しかし、それだけではありません。建物の基礎となる、壁の下地を造るのも左官職人の仕事です。

下地の仕事は表に出るものではなく、住宅や店舗が完成すると誰の目にも止まらないものかも知れません。しかし、クロスを適切に貼ったり、塗装がきれいに仕上がらなければ、施工主は快適な暮らしができません。

地味でも、目立たなくても、重要なものはこの世の中にはたくさんあります。左官工事の下地造りもそのひとつだと、自信を持って仕事に取り組んでいます。

施工方法は下記のような流れで行うのが一般的です。

①床や窓枠、建具などに養生を貼る

②出隅、入隅、石膏ボードのジョイントなどに、下地となる下パテを打って下地が完成

③上パテとして珪藻土や漆喰を塗り、必要に合わせてパターンをつけていく

塗り壁は、珪藻土や漆喰のほか、土壁など自然素材を用いて施工しています。

外装仕上げまでお任せください

左官職人の仕事は壁や床の下地を造ることと内装の仕上げが主ですが、弊社では外装仕上げまで行っています。

左官工事の代表的な外装の仕事はモルタル塗りです。モルタルとはセメントと砂と水を混ぜた建材で、耐火性に優れているため木造建築では主に外壁に用いられます。このモルタルを塗って、壁の厚みとなるモルタル壁を造る工程がモルタル塗りです。壁がペンキ塗りの場合であれば、このモルタル壁の上にペンキが塗られます。

また、モルタル壁を造る前のラス網の貼り付けも行います。ラス網の隙間にモルタルがしっかり食い込むことで壁の下地と離れにくくなるため、非常に重要な作業となります。

このほか弊社では外装用の仕上げ薄塗り材を用いた塗装工事、外断熱工法に用いるEPS断熱の貼り付け、パネルを用いて外壁を造る大壁工法なども行っています。

一貫して任せていただけるため、高品質な外装の提供ができることがメリットだと考えています。

 

新たな左官仕上げに挑戦!磨きの技術も高め続ける左官工事会社

また、新たな左官仕上げに挑戦するなど技術を高め続けているのも弊社の特徴です。例えば、モールテックスを使った磨き仕上げも行っています。

磨き仕上げというのは、漆喰やセメントなどで内壁を作った後にコテで徹底的に磨き上げて仕上げることです。高度なコテの技術が必要なのですが、技術力が高ければコンクリートの壁でもピカピカした鏡面のような仕上げにすることもできます。

ただしモールテックスという材料は施工が難しく、さらに磨き仕上げをするにも技術が必要です。そのためこれまではモールテックスの磨き仕上げを避けていたのですが、施工主さんからの要望も多くなり、磨き仕上げに挑戦しています。

このモールテックスは防水性も兼ね備えているので浴槽やキッチンの天板などの水回りのほか、テーブルなどにも使用しています。おしゃれなカフェなどでも最近、よく見かけているのではないでしょうか。単価は高いのですが、スタイリッシュに仕上がるのでお客さんからは好評をいただいています。

モールテックスで施工したいという要望があれば、ぜひご相談ください。

 

谷幸は量より質を追求しています

弊社は量より質を目指し、入り隅、出隅まで丁寧に施工いたします。

弊社のモットーはお客様に質の高い工事をご提供することです。

日々新しい技術の習得に努めているため、お客様へ提供できる質は確実に上がっていると確信しています。

 

内装・外装・仕上げまでできる左官は少ない、谷幸の左官技術力の高さ

弊社代表の谷口は、全国のさまざまな現場で左官として活躍してきました。30年以上もの間、左官一筋で技術を磨いてきています。その谷口の技術と人柄に魅せられて集まったのが、少数精鋭の左官職人集団である谷幸です。

他社との違いは、これまで紹介したように内装と外装、さらに仕上げまでできることです。昔の左官工事会社は下地造りだけで、外壁の仕上げも行うところはありませんでした。それは、樹脂系の仕上げは職人が汚れるからで、「左官の仕事じゃない」というのが常識だったからです。

しかし弊社では持っている技術をさらに向上させ、その左官技術を生かして次々に新しい挑戦していきたいと考えています。

また一貫して任せられる業者は、仕上がりに統一感が持たせられること、さらにスケジュールの調整もしやすいということで現場では重宝される傾向にあります。だからこそ弊社では左官職人としての技術を深めつつも、幅を広げていきたいと考えているのです。

 

教育が手厚いこと

弊社を語る上で外せないのは、職人の高い技術力です。これは弊社のアイデンディティでもあり、徹底してこだわって磨いています。

ただし職人気質の昔のイメージとは違い、誰でも楽しみながら仕事をしつつ成長できるカリキュラムを用意しているのも特徴です。例えば、基本の技術を徹底的に分解して教えるため、スムーズに理解することができます。

しかも自分のペースで反復練習を繰り返すので、小さな合格を積み重ね自信を持って次のステップに上がっていくことができます。また現場では面積が小さいところ、あるいは表に出ない戸袋や洗面所などから始めていくことで徐々に力をつけていくことができます。

具体的には、次のような流れで成長していきます。

1.材料が飛散したり、汚したりしないための養生ができるようになる

2.下地ができるようになる

3.一人で仕上げができるようになる

この後は現場をコントロールしていくリーダーを目指しつつ、現場全体の管理、安全の確保、収支計算といった施工以外のことにも取り組んでいただきます。

弊社では経験者を採用せず、未経験の新人のみを採用しています。その理由はクセがついていないからです。未経験者だからこそ、真っ直ぐに成長できるはずです。谷幸には自社の研修施設を設けていて、技術を覚えるためだけにみっちりと一ヶ月学ぶことができるという贅沢な環境が整っています。研修中もお給料は支給されるので、安心して左官の道に挑戦してみてください!

「左官に興味がある!」「谷幸に入ってみたい!」、気持ち一つでお気軽にご相談ください。

新人教育について詳しくはこちら!

 

職人紹介

若手の左官職人が活躍できる職場です

 

庄さん

 

ふんさん

 

千野さん

 

 

現場の社員同士の雰囲気の様子です。コミュニケーションが活発で明るく和気あいあいとしています。

 

 

左官は日本が誇る伝統工法であり、特に日本の左官技術は海外でも高く評価されています。

画一的な規格製品の外壁材では表現できない唯一無二の質感が魅力の左官。

外壁、内壁だけではなく。部分的にアクセントとして左官を取り入れることも可能です。

左官について興味のある方は、どんなことでも良いのでぜひ私たちにお尋ねください。

問い合わせはこちら!

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